宮崎勤被告とおたく族

 平成18(2006)年1月17日(火曜日)、昭和63年、平成元年(1988.89)にかけての連続幼女誘拐殺害事件で女児5人を誘拐し4人を殺害したとして罪に問われた宮崎勤被告に対し、最高裁第3小法廷は1、2審と同じ判決を言い渡した。10日以内に判決訂正の申し立てがない場合、死刑判決が確定する。 
 
 あの事件から17年が経過しました。
 
 何の罪も無い女児を自分の欲求を満たす為に殺害し「今田勇子」という名前で遺骨と犯行声明文を送りつけ、家族をあざ笑うような残忍な行動は「とても人間がやってること」とは思えませんでした。
 
 そして、逮捕・・・何度となく行われる裁判の間に、残された被害者側の家族だけでなく、加害者側の家族の人生も大きく変わってしまったと聞いています。
 
 殺害された子供達も生きていれば成人。
 
 事件さえなければ、きっと素晴しい人生があったはず。
 
 それだけに、17年の月日は長いです・・・。
 
 この事件で宮崎勤被告が逮捕された頃、巷では「おたく」という言葉が出回り始めました。今でこそ「電車男」という言葉もありますが・・・当時はいい表現として使われませんでした。

■歴史的背景
1983年6月コラムから生まれた(当時若手ライターだった)中森明夫の造語(http://www.burikko.net/people/otaku.html)。1980年代初頭のコミケや漫画専門店にたむろする常連達が二人称に好んで使った「お宅は?」からヒントを得て、蔑称(差別用語)として定義されたもの。当時あった流行語「ネクラ(根暗)」の発展系と考えていい。掲載当時からその差別的な内容で読者からの評判は芳しくなく、僅か3回で当時編集長であった大塚英志から連載を打ち切られる。そのような経緯であったため、当時の読者以外からは殆ど相手にされなかった言葉ではあったが、1980年代後期あたりから一部アニメ・SFマニアの間で使用され始める。当時は、仲間内でのダメ人間ぶりを揶揄する表現で使用するに過ぎなかった。 (はてなダイアリーより)
 
 正直「おたく心」というのは誰もが持っているものだと私は思うのです。
 何かに夢中になったり、集めたりするのはそれだけで「おたく=マニア・コレクター」でしょう。

 だから、私も「おたく族の一人です」。

 私が「おたく」だからという訳ではありませんが・・・
 
 宮崎勤被告が「おたく(マニア・コレクター)であったから事件が起きた」という論には私は少々疑問を抱いています。
 
 被告が「生まれてきてからの事件を犯すまでの背景にはどの様なものがあったのだろうか?」 ・・・以前にも何度か記事や番組とかで紹介されていましたが、今回の判決を機に触れてみたいと思ってしまいました。

 この事件以降、幼女誘拐殺害事件は後を絶ちません。

 どうか、小さな「命」を奪わないでください。

 そして、こんな事件が起きないことを心より祈っています。



ここから、読売新聞の記事からです。


幼女4人誘拐殺人、宮崎被告の上告棄却…死刑確定へ

 東京、埼玉で1988~89年、幼女4人が殺害された連続幼女誘拐殺人事件で、誘拐、殺人などの罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けた宮崎勤被告(43)の上告審判決が17日、最高裁第3小法廷であった。

 藤田宙靖(ときやす)裁判長は、犯行時の完全な刑事責任能力を認めた1、2審判決を支持、「性的欲求を満たすため、女児4人を殺害し、死体を損壊した非道な犯行で酌量の余地はない。人を疑うことを知らない被害者を巧妙に誘い、いきなり首を絞めて絶命させるという犯行態様も冷酷かつ残忍。犯行声明文を送るなど一連の凶悪な犯行が社会に与えた衝撃も甚大だ」と述べ、被告側の上告を棄却した。

 前例のない異常な犯罪として社会を震撼(しんかん)させた事件は、最初の発生から17年5か月を経て、死刑が確定する。

 上告審では、1、2審に続き、犯行当時の宮崎被告に完全な責任能力が備わっていたかが最大の争点となった。1審・東京地裁での精神鑑定は、〈1〉極端な性格の偏りはあったが精神病の状態にはなく、責任能力は完全〈2〉多重人格を含む精神病で、責任能力は限定的(心神耗弱)〈3〉統合失調症で心神耗弱――の3通りの結論に分かれていた。

 刑法は、心神耗弱の場合、刑を軽減すると定めている。1審判決(97年4月)と2審・東京高裁判決(2001年6月)は捜査段階の自白などを根拠に、完全責任能力を認めた鑑定を支持した。弁護側は上告審で、「拘置所で精神病治療の投薬を継続的に受けており、犯行時も精神病だったのは明らか」と主張。自白調書も違法な取り調べによるものだとして、審理を高裁に差し戻して再鑑定するよう求めた。しかし、判決はこれを退けた。

(2006年1月17日14時1分 読売新聞)



幼女4人誘拐殺人、宮崎被告の上告棄却…死刑確定へ(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060117it06.htm



夢のなか―連続幼女殺害事件被告の告白